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むくみ

むくみ(浮腫)とは

“むくみ(浮腫)”とは水分(塩水=しおみず)が溜まる状態のことです(稀に脂肪が急に蓄積する場合もあります。)
足にむくみ(浮腫)があると、心臓(心不全)や腎臓(腎不全や慢性腎臓病)が悪いのではと心配されて受診する場合や質問受ける事が多い状態です。実際には、心不全や腎不全の方は少なく、以下の1、2が原因でむくみを呈する事が大部分です。

1)加齢による静脈(弁)の働きや筋力の低下

静脈には竹の節に似た逆流防止弁があります。年齢とともに弁の働きが弱まり、逆流が増えるためむくみが現れます。歩くと足の筋肉が静脈を搾ることとなり、むくみが出ません。筋力が落ちたり、歩かなくなったりすると、むくみが出やすくなります。実際、コロナ禍の期間には、むくみが悪化した人が増えました。下肢静脈瘤がある場合は、よりむくみやすくなります。

2)薬の影響(特に痛み止めや血圧の薬)

一部の痛み止めによる水分貯留や降圧剤の毛細血管拡張(細動脈)によるむくみが出る事が多いです。湿布でもむくむ方がおられます。上記1と2が重なってむくむ事が最多です。

3)病気によるむくみ

1、2以外にも、むくみになる原因が多数あります。
心不全でむくみ(浮腫)が認められます。心不全には原因となる病気があり、むくみに先行して他の自覚症状が出現します。腎炎や腎不全、肝不全(肝硬変)による場合でも、他の症状が診断の助けとなります。女性ホルモンの作用や急激なダイエットの後のリバウンドでも強くむくむ場合もあります。
むくみの原因は様々です。
以下の点を確認して受診されることをお勧めします。

  • どのようなむくみか。全身か一部分かどうか。
  • むくみはいつ頃からか?
  • 1日の内で、改善や悪化があるかどうか?
  • 新しく薬・湿布やサプリメントを服用する様になった。
  • 体重が増えたかどうか。

受診される場合は、体重測定の記録(可能なら朝夜の1日2回測定)、検尿のできる状態での受診をお願いします。

 

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