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循環器内科における“ライブ”?

[2006.04.28]

“お知らせ”にも載せてありますが、5月26日(金曜日)は、休診させて頂きます。京都で開かれます近畿心血管治療ジョイントライブ(KCJL)に参加するためです。“ライブ”って皆で歌でも歌うの?と言われるかも知れません。
我々、循環器内科医における“ライブ”とは、いったい何でしょうか?

ライブとは、実際に患者さんを治療している様子を衛星中継で送り、別の会場の参加者たちが、その映像を観て勉強をする研修会のことです。(もちろん患者さんの事前の許可を頂きます。)当日は、狭心症などに対するカテーテル(管)治療(いわゆる風船治療のこと)や不整脈に対するカテーテル治療(心筋焼灼術)や心臓外科の手術の中継があり、実際の進行とともに、色々な施設・病院の先生方と討論や高名な先生のレクチャーが行われます。私は、以前からこの会の世話人を務めさせていただいており、当日は不整脈治療の“コメンテーター”として、意見や疑問を投げかける役をいたします。以前に術者として参加した際の緊張感は大変なもので、手が震えたのを覚えています。

「そんなことをしなくとも」と言う意見もありますが、日進月歩の進歩に追いつくためには、必要なものです。一人の医師や一つの施設が経験する症例には限りがあり、ライブに出席することにより貴重な経験を共有し、実際に行うときの基礎知識を増やすことは重要であると考えております。実際、日本における高水準な治療レベルと地域のレベル差が小さいのは、日本人の器用さ以外にこのような種々のライブが実を結んだ結果です。

休診させていただき申し訳ありませんが、ご容赦願います。

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